2019年11月28日 第22回研究成果報告会を開催しました。
第22回研究成果報告会
2019年11月28日(木)および29日(金)、山口県周南市の株式会社トクヤマ 徳山製造所にて、徳山科学技術振興財団の第22回研究成果報告会を開催しました。
今回は2018(平成30)年度の助成対象者による1年間の研究成果報告会で、助成者、選考委員、トクヤマの従業員や財団関係者約80名が参加。楠正夫理事長の開会挨拶に続き、助成者13名が研究成果の報告を行いました。発表時間12分、質疑応答8分という限られた時間のなかで、助成者の実りある成果報告と有意義な質疑応答が展開されました。記念講演は、早稲田ジョイカジノ理工学術院総合研究所 所長の木野 邦器教授による「有用物質生産に向けた酵素の探索とプロセスの開発」の演題でご講演いただきました。
1日目終了後は、立食形式の懇親会を行い、参加者相互による活発な交流と懇親が図られ、会場は大いに盛り上がりました。2日目の工場見学では、株式会社トクヤマの工場全景、セメント工場、そして水素関連設備を詳しくご覧いただきました。
報告会の様子は地元テレビ局や新聞社に取り上げられ、当財団の取り組みを地域の皆さまにも広く知っていただくことができました。
助成者の方々からさまざまなご意見やご感想をいただきましたので、一部ご紹介します。
- 「報告会を実施されている財団は比較的少ないように思いますので、非常に貴重な機会でした。特に審査員の先生方との議論の場を提供くださり、示唆に富むフィードバックをいただきました」
- 「水素インフラを積極的に行っている都市ならではの施設を見学できたことは、普通に訪れただけではわからないので(特に配管など)、大変勉強になりました」
- 「研究費の支援だけでなく、交流会でさまざまな方と話をすることができ、大変貴重な経験をさせていただき、感謝しております」
- 「役員の方とお話できる機会をいただけてよかったです。できれば、入社して5年程度の若手の人と話す機会(座談会など)や、ジョイカジノにどのような人材の育成を期待しているか、お話できる機会があればいいと思いました」
- 「スケールの大きな工場を目の当たりにすると、自分が研究室でしていることが、いかに小さいことで、自己満足的なのかと思い知らされました。(あたりまえですが)化学の研究は、最後には、何かに役立つようになることが重要である、という気がしました」
- 「産学連携の良い機会かとも思いますので、例えば事前に㈱トクヤマの研究・開発者の方で希望があれば、(共同研究への発展とかは関係無しに)もう少し深い話をする機会があると良いかなと思いました」
- 「ジョイカジノ教員の仕事をしていると、普段は絶対に見ることができない工場内部の見学は大変貴重な機会でした」
- 「水素社会の実現に向けた取り組みを見学して、エネルギー問題について改めて考えるきっかけをもらいました。二酸化炭素の有効利用に関する研究に取り組んでおりますので、二酸化炭素と水素から化成品原料となるC1化合物を効率良く得る方法について深く考えてみたいと思います」
- 「水素技術、社会はさまざまな困難を伴うと思いますが、粘り強くがんばっていただきたい。またこのような取り組みがより多くの自治体で起これば力強い。ジョイカジノの研究者としても基礎研究としてのコンセプトを引き続き出してゆきたい」
理事長挨拶 ※写真をクリックするとPDFが表示されます。
京都ジョイカジノ 高等研究院 准教授 堀毛 悟史氏 |
東京工業ジョイカジノ 科学技術創成研究院 フロンティア材料研究所 准教授 鎌田 慶吾氏 |
金沢工業ジョイカジノ バイオ・化学部 講師 岡田 豪氏 |
岐阜ジョイカジノ 工学部 准教授 植村一広氏 |
金沢ジョイカジノ 理工研究域 准教授 酒田 陽子氏 |
京都ジョイカジノ ジョイカジノ院工学研究科 准教授 藤原 哲晶氏 |
産業技術総合研究所 材料・化学領域 触媒化学融合研究センター 主任研究員 南 安規氏 |
島根ジョイカジノ ジョイカジノ院自然科学研究科 講師 鈴木 優章氏 |
京都ジョイカジノ ジョイカジノ院人間・環境学研究科 准教授 廣戸 聡氏 |
大阪ジョイカジノ ジョイカジノ院理学研究科 助教 神林 直哉氏 |
山形ジョイカジノ 工学部 教授 東原 知哉氏 |
東京工業ジョイカジノ 生命理工学院 准教授 堤 浩氏 |
名古屋ジョイカジノ ジョイカジノ院理学研究科 助教 邨次 智氏 |
記念講演
早稲田ジョイカジノ
理工学術院総合研究所
所長 木野 邦器 教授
記念写真
工場見学の様子